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スモールビジネスとスタートアップの違いを理解して新しい人生をはじめよう

創業って夢がありますよね。自分がしたかった仕事はこれだ!!って言って突き進んでいるイメージ。しかしながら、確かにタイトルの通り創業とスタートアップを理解していない人は結構多いですね。この両者の違いは大きく、これを理解することが自分はスモールビジネス希望者、スタートアップ希望者どちらなのかを知ることに繋がります。

スモールビジネスとスタートアップの違い

早速、スモールビジネスとスタートアップの違いについて記載します。わかりやすい表にしました。両者を市場性と、金銭的な利益(ここではリターンとします)、損失(ここではリスクとします)という面で分析すると以下のようになります。

スモールビジネススタートアップ
市場性既存市場新市場(新たな市場を作る)
リターンぼちぼちめっちゃもらえる
リスクそこまで高くないとても高い

かなりざっくりとした表ですが、違いを端的に説明しているものであると思います。

これはスモールビジネス

以下では表を詳しく説明します。

まずは市場性について。

スモールビジネスというのは既存市場を対象にサービスを提供する開業パターンのことです。「既存市場?」と思われる方もいるかと思いますので、具体例を言えば、ラーメン屋やレストラン、カフェ、お花屋さん、製造業、建設業(1人親方)などの開業ですね。自分が提供したいサービスを既に似たような形で提供している会社やお店、個人などが存在する場合が「スモールビジネス」にあたります。

既に誰かが一定程度の成功を収めている市場であるため、自分以外の経営者や会社が市場のシェアを握っている状況です。ラーメンで言えば、すでにラーメン店は世の中にたくさんある、つまりラーメンという市場は出来上がっているためラーメンでお金稼ぎをしている人がいる状況。スモールビジネス希望者はそのすでに出来上がっている市場に参入するわけですから、ライバル(ビジネス的には「競合」と言います)がいるという点でリターンとなる利益はぼちぼちですね。

利益はぼちぼちですが、「なんだ、そんなもんか」と思わずに読んでほしいです。経営を行うということは、成功もあれば失敗もあるもの。スモールビジネスの場合は、リターンはそこそこですが、失敗するリスクもそれほど高いわけではありません。

リスクが高くない理由はやはり「すでに市場が出来上がっていて成功例、失敗例があるから」です。どのようなサービスを行い、どれくらいの価格で販売すれば、どれくらいの原価がかけれるか、利益が生み出せるか。さらには、どのような立地で誰を対象にサービスを提供するかなど先人がトライして生み出された事例は数多くあるので、それを参考に経営していけば失敗のリスクを減らせるというわけです。

これこそが「スタートアップ」

対して、スタートアップ。最近、創業という言葉を用いずにこの言葉を用いるケースが多くなってきています。しかし、明らかに「スモールビジネス」であるにもかかわらず、何となく横文字を使った方がかっこいい的な感じで「スタートアップ」を用いている支援策やコンサルタントは多いです。

しかし、厳密にはスモールビジネスとスタートアップは上記表のように異なるのです。

市場性ですが、スモールビジネスは既存市場に参入するのに対して、スタートアップは新しい市場を作るのが特徴です。

一例をあげれば、facebookですね。facebookはSNSの先駆けであると言われており、facebookのホームページによれば、2004年にマーク・ザッカーバーグにより創設されました。当初はハーバード大学から始まった学生同士のつながりは、スタンフォード、コロンビア、イェール大へとサービス展開され、わずか2年で1,200万ユーザーにまで拡大。2009年には3億6,000万、2015年には1日で10億人がFacebookを利用と順調に成長しました。GoogleやApple、amazonと並び巨大IT企業の名を欲しいままに、「GAFA」と呼ばれ、世界中から規制対象の検討をなされるまでに至っています。このように、大したキャリアがない大学生が始めたサービスは、現在では世界の政治や経済に大きな影響を与え続けているのです。

ここまで急激に成長した要因は、やはり誰も同様の事業を始めなかったことにあります。正確に言えば、Myspace(ちなみに今もある)など既にSNSはありましたが、スタートアップとして成功を収めた(市場を形成したとか、SNSの認知度を一般的な普及と言えるまでにまで高めた)とは言い難いので、やはり市場を作ったのはfacebookでしょう。全くの余談ですが、日本初のSNSであるmixiも駆逐されましたね。懐かしいな、あしあと機能とマイミク、コミュニティ、日記。個人的にはmixiの方がコンテンツが明確に区分されてて好きです。

別にfacebookに限らず、医療系に特化したスタートアップや名刺管理に特化したsansan、民泊の先駆けairbnb、配車サービスUberなど従来にはなかった何らかの技術的な強みやサービス(今まで誰も思いつかなかったアイディア)を持っている企業や人こそがスタートアップとされているのです。

理解したから何なのか

そもそもスモールビジネスとスタートアップの違いを理解したところで、自分にどんなメリットがあるの??そう思われると思います。

なぜスモールビジネスとスタートアップを理解しなければならないかというと以下のとおりです。

  • スモールビジネスとスタートアップ希望者では支援元が異なる
  • 当然、経営を成功させるための方針、やるべきことが異なる

上記の2つが主な要因です。

スモールビジネス支援というのは、既に書いているとおり既存市場への参入なので、それに熟知している専門家や専門機関に相談するのが最も良いでしょう。それは、古くから開業に関する支援を資金面から行いノウハウを蓄積させている銀行や信用金庫、経営手法で言えば中小企業診断士、法律は弁護士、人事関係は社会保険労務士、税務は税理士、開業手続きは行政書士、補助金関係は都道府県や市町村ですね。これは、おそらく数十年ずっと変わらない支援方法ですし、この先もなかなか変わりづらいものです。

一方、スタートアップは銀行や信用金庫ではなく、アクセラレーターやエンジェル投資家、オープンイノベーションという意味では大企業から融資や出資を求めるということも考えられます。

このように、スモールビジネスとスタートアップではサポートしてもらうための依頼先が異なるのです。どちらも「0から開業する」という点では同じなのですが、イメージとしてはスモールビジネスは「0から1、2、3…」と1を足し合わせていくのに対して、スタートアップは「0、10、30、100」と(あくまでも上手く行けばの話ですが)一気に規模を拡大させるようなものです。

それを踏まえると、スモールビジネス支援は着実に1歩ずつ進んでいき、スタートアップは急成長させる支援が求められるのですね。

仮にスタートアップ案件を創業を得意とする支援者に行なった場合は、スピード感や助言内容が求めていることと大分乖離したものになると思いますし、逆もしかりですので注意しましょう。

最後に

両者の違いを理解することは、支援を求める時に「どこに尋ねればいいんだろう」という不安は無くなりますし、支援を行う側も「相談者は自分の得意分野か否か」判断できるようになります。支援を求める側も行う側もスモールビジネスとスタートアップは明確に区別すべきことを理解しましょう。

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