お客様と自分とライバルを意識した経営をしよう~カフェを事例に3C分析~

カフェを開業する前にはいろいろな準備が必要になります。もちろん、食器やコーヒー豆など、サイドメニューなどの準備もさることながら、カフェ経営を成功させるために(売上を増加させるために)必要なこととして、3C分析を説明します。

3C分析って?

3C分析とは、文字通り3つのCを分析することにあります。CとはCompany(自社、個人)、Customer(顧客)、Competitor(競合)であり、それぞれのCを分析することで、

  • 自分の強み、弱み
  • お客様のタイプ、何を求めているか
  • 競合はどこか、競合の強みは何か

などが明らかになります。そして、それらを明らかにした上で自分が今後、どのような経営を行なっていくべきか、自社の強みを生かす、同時に自分の弱点を克服するかを考えていくこととなります。

それでは、3つのCをここに見ていきましょう。

Customer(お客様)

はじめに、Customer(お客様)の分析を行います。お客様の分析を行うとは、具体的に、

  • 開業予定の街の人口はどれくらいか
  • 開業予定の街は若者が多いか、高齢者が多いか、家族づれ世帯が多いか
  • 流行に敏感な人が多いか、クラシックな人が多いか
  • ゆっくりコーヒーを飲みたい人が多いか、すぐにコーヒーを飲みたい人が多いか
  • 購入する際に価格に敏感か、コーヒー豆の質に敏感か

などの分析を行うことで、開業予定の街でカフェを利用しそうな人の特徴を明らかにすることができます。開業予定の街の人口は多いに越したことはありません。人口は多い方が、絶対的なお客様の数が多くなるからです。

また、人口を詳細に分析していき、若者世代が多いのか、高齢者が多いのか、家族づれが多いのかによって、コーヒーの価格や質、コーヒーをゆっくり出して欲しいのか、それとも急いでいるので早く出して欲しいのかなどがうっすらとわかってきます。また、情報発信手段は、若者が多いのであればSNSをはじめとしたインターネットでの発信が効果的であり、高齢者が多いのであればポスティングや店の前のポスターや看板など昔ながらの宣伝方法が有効となります。

また、その街にあったエクステリアやインテリアを考慮することも有効となります。コンクリート打ちっ放しの無骨な外観なのか、アットホームな雰囲気を出した方がいいのか、ヨーロッパのカフェのような高級感を出すべきかなど、街を利用する人のニーズにあった見た目を作ることによって、「ニーズに応えた」カフェが生まれるのです。

Competitor(競合)

続いて、2番目のC、Competitor(競合)の分析を行います。ここで重要なことは4つとなります。

  • カフェの競合がどれくらいあるかを把握する
  • カフェの競合の強みを把握する
  • カフェだけが競合ではなく、マクドナルドやセブンイレブン、マッサージ店、図書館なども競合になる
  • 競合というのは自分で決めた基準によって変わる

カフェの競合といったら、一般的には当然のごとく他のカフェが競合になります。ドトールやスタバ、上島珈琲店などの全国チェーンとして規模の大きいカフェ、個人で経営をしているカフェなどが該当します。また、自分のカフェが豆の販売を行う場合、豆販売専門店も競合になり得ます。

少し視野を広げてみると、カフェだけではなく、コーヒーを出す店というのが競合になるのです。例えばマクドナルドやセブンイレブンは、コーヒーを手軽に飲めるように低価格かつ高速での提供を可能にしているため、味も本格的に楽しめることができ、お客様からすればコーヒーを飲む際の選択肢となります。

さらに視野を広げると、コーヒーを出す店だけが競合になるわけではありません。つまり、何を持って競合とするか、それによって競合の種類は変わるのです。

例えば、街の人の多くがコーヒーを「日々の疲れを癒すもの」と捉えているのあれば、マッサージ店なども競合になります。他にも、「友人と会話を楽しむ場」として捉えるのであればレストラン、「wi-fiで作業をする場」であればスタバやマクドナルド、設備の整った一部図書館などwi-fiが使える店や施設が挙げられます。

このように、競合の基準は幅広く考える必要があり、その基準によって何が競合になるかは変化をするのです。

そして、競合と定めた店が、どのような特徴(いいところ)を持っているかを十分に把握することがこの時点では大切です。

Company(自分)

最後のCはCompany(自分)についての分析となります。上記2つのCである、Customer(お客様)、Competitor(競合)は外部分析と呼ばれ、自分でコントロールができづらいのに対して、Company(自分)は自分である程度コントロールが可能であり、内部分析と呼びます。ここでは、重要なことは3つです。

  • 自分のカフェの強み、弱みを浮き彫りにする
  • 強み、弱みはどのような人がお客様になるか、何が競合がなるかによって変化する
  • 弱みを強みに変える努力をする

強みや弱みの基準の具体例は以下の通りです。

  • 駅から近いか、遠いか
  • 店の前は人通りの多い通りか、少ないか
  • 味などの質は競合に比べて高いか低いか
  • 注文からどれくらいの早さで出せるか
  • 価格は高いか、早いか
  • 情報発信はお客様に効率的に適切に行われているか

などが挙げられます。そして、これらを抽出した上で、

・強みを生かして、競合に勝つ。

・強みを生かして弱みを克服する。

この2点が重要になります。さて、強みを生かして弱みを克服するとは一体何でしょうか。例えば自分のカフェは駅から遠い(弱み)とし、情報発信を積極的に行っているカフェとしてます。そこで、駅から遠いカフェをあえて「隠れ家的カフェ」として設定することで、それをSNSを活用して情報発信することで、魅力的な隠れ家的カフェとして存在感を街の中で高めることができるのです。

3C分析を有効活用するために

上記のように、まずはお客様の分析を行い、どのようなニーズを持った人が多くいるのかを発見し、その後はどんな競合が存在するのかを知り、自分にとっての競合はどこかを決める。そして、自分の強み・弱みを把握して強みを生かして競合に勝つ方法かつ弱みを克服する手法を生み出すことでカフェ経営はより良いものになっていくのです。

これは自分のカフェに対する想いだけではなく、他者がいるおかげでカフェ経営がうまくいくということを教えてくれる重要な指標となるので、ぜひ活用していきましょう。

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